リアル建替えについて語る2018.5.8 / Column

27歳のころ、結婚を契機に地元京都の分譲住宅会社で家を建てました。

当時はこの業界に入る前で京都に勤めていました。

家を建てたことにより住宅・不動産というものへの興味が出てきて建ててから1年後にこの業界に飛び込みました。

今後の新築市場を考え、そのころから仕事の主戦場は滋賀県になりました。

やがて子供でき妻もご近所とのコミュニティが確立され一家は幸せな日々を送っていたのです。

しかし、私はこの家づくりという仕事をすればするほど、全くの素人時代に建てた自分の家に対しての満足度がうなぎ下がりになっていきました。

なぜなら大きな土地に自分の好みの家を建てられる滋賀県の市場が京都とは大きく違うという事です。

お客様に対しては、自分の失敗(?)したところなど等身大の意見を伝え、失敗しないよう様々な提案をし、出来上がった家を見ていつも「(うらやましい・・・)」「(こんな家に住めていいなぁ)」・・なんて、心で思っていました。

建替え?買い替え?常にそんなことを考えましたが、当然ローンもありますし売るにも年々周りの相場は下がり「現実的ではないな」という事で心に蓋をしました。

でも、たまに自宅の建替えプランやリフォームについて設計してみたりして心を紛らわせるといった奇行をしてました。

やがて子供も小学校へ入学し、「もし家を建てるならあと10年以上は先の話か」と「滋賀へ移住する」計画はいよいよ諦めるときがきました。

しかし、きっかけはある日突然やってきました。

自社分譲地で最寄り駅徒歩2分の物件でモデルハウスを担当し、便利な立地のうえ、デザインも秀逸で仕上げも完璧。土地が小さい分金額もお手頃だったので建築中も近隣を歩いて回ったり、そのモデルハウスでの生活をイメージしたりするうちに「この家を他の人に取られたくない」と思いました。思い立ったら即というのはこのことですね。

すぐに妻へ電話して一緒に見てもらいました。妻にとっては何のこと?です。
何故引っ越しをしなければならないのか?というのが本音です。

わかります、わかりますが何年か越しに心の蓋をあけてしまった私はその時から猛烈に妻に説得をはじめ、希望を聞き、土地を探し始め、自分流の家づくりがスタートしました。

ちなみに最寄り駅徒歩2分の物件は環境が悪いとの事であっさり撃沈しております。

色々と物件はあるものの妻の希望の立地や環境と自分の思うイメージと金額が釣り合わず、土地探しには難航しました。

ようやくお互いの希望に近い(自分としては100%だったのですが)物件が自社で販売される事を知り、半ば強引にそこで建てることを決意しました。半ば強引というのも妻は買い物施設まで徒歩10分以内と言っていたのですが自転車で行ってももらう事で無理やり説得。

完成が近づく今でも「引っ越ししたくない」と言ってます。苦笑

ここに至るまでに様々な問題がありましたが、思い切りが無いと家なんて買えないという事を強く思いました。その方向へ舵を切ればする事も明確になり今まで考えていた自分のやりたい家づくりに没頭できたので最初に建てた時とは全く違う面白さを実感しています。

今回自分が経験してみてお客様がどんなことで悩んでいるのか、様々な状況でどんな障害が生まれるのか、同じ目線から見られたことは良い経験となりました。

それによって今後はより満足をしていただける提案ができるのではないかと思います。