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家を買う理想的な年齢・タイミングは?年代別のメリット・デメリットやポイントもわかりやすく紹介

マイホームを検討している人の中には、「何歳までに家を買う」と、購入するときの年齢を決めている方もいらっしゃるでしょう。

あるいは、資金面も考慮して「余裕のある時期に購入したい」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

マイホームを購入するタイミングは人それぞれですが、それぞれの年代にメリットもあればデメリットもあります。

ここでは、マイホームを購入する年代別のメリット・デメリットをお伝えするとともに、家を買うときに考えたいポイントも紹介します。

家を買う理想的な年齢は?

一般論として、世間では何歳くらいで家を買っているのでしょうか。

国土交通省の調査によると、戸建住宅を購入したときの世帯主の平均年齢は、以下のような結果になっています。

・新築注文住宅:41.1歳

・分譲戸建住宅:39.5歳

※はじめて家を買う「一次取得者」の場合

平均すると年齢が高いようにも感じられますが、年代別に見ると以下の比率になっています。

■新築注文住宅の世帯主の年代別割合

・30歳未満:14.1%

・30代:41.7%

・40代:23.5%

・50代:9.4%

■分譲戸建住宅の世帯主の年代別割合

・30歳未満:12.5%

・30代:45.6%

・40代:27.9%

・50代:8.2%

年代別に見ると、30代で家を買う人が多いことがわかります。

平均年齢が高いのは、60歳以上で取得される方も一定数いるためだと推測されますが、いずれにせよ、マイホームは年齢に関係なく購入されていることがわかるでしょう。

ただ、それぞれの年代で家を購入するときには注意点もあります。

この下の項目で、各年代で家を買うメリットとデメリットを見ていきましょう。

出典:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査」

20代で家を買うメリット

20代でマイホームを購入するメリットの一つとして「定年までに住宅ローンを完済できる」ことが挙げられます。

住宅ローンを早く完済することで老後の資金を蓄えることができ、充実したセカンドライフを過ごせるでしょう。

また、返済期間を長く設定するほど毎月の返済額を抑えられますから、「家計の負担を軽減できる」ことも、20代で家を買うメリットの一つです。

無理のない返済プランを立てられるため、返済滞納リスクを下げられる点でも有利でしょう。

20代で家を買うデメリット

20代は将来のライフプランに確定要素が少なく、「転居する可能性が高い」ことがデメリットの一つといえます。

たとえば、家族が増えると部屋が手狭に感じ、広い家に転居することがあるかもしれません。

ほかにも、転勤や転職で引っ越す可能性もありますし、給与やボーナスが減って住宅ローンの返済が難しくなり家を手放さなければならないことも考えられます。

こうした将来のリスクへの対応も、しっかり検討することが大事です。

また、住宅ローンは年収に応じて借入額が決まりますから、年収の少ない20代だと「借入額が少なくなる」可能性があります。

借入額が少ないと、選択できる物件が限られてきます。

あらかじめ借入可能額をシミュレーションし、希望額が借りられるか試算することも大切です。

30代で家を買うメリット

一般的に30代は、家を買うのに適した年代といわれます。

結婚や出産などを経て、ある程度の人生設計が固まる年代ですし、家族構成や勤務地も定まるため転居するリスクも低く、「理想の家を検討しやすい」ことが30代で家を買うメリットの一つです。

また、住宅ローンを利用する場合も「審査に通りやすく返済が滞りにくい」ことも、30代の特徴です。

住宅ローンの審査では「安定した収入がある」ことが重視されます。

同じ勤務先に長く勤めている人であれば、収入が安定しているとみなされ、審査に通る確率が高まるでしょう。

30代は、子どもの教育費も抑えられる年代でしょうから、無理のない返済プランを立てていれば滞納するリスクも抑えられます。

30代で家を買うデメリット

住宅ローンの観点から、30代は35年ローンを利用できるギリギリの年代といえます。

多くの金融機関では、安定した収入がある定年までに完済するよう求める傾向があります。

仮に65歳が定年とすれば、35年ローンが利用できるのは30歳までです。

もちろん、39歳の人でも35年ローンを利用できますが、定年後も返済が続くため老後に不安要素が残るでしょう。

このため、「20代よりも返済期間が短くなる」可能性があります。

頭金を用意して借入額を減らしたり、繰り上げ返済を利用して完済時期を早めたりと、定年後も返済が続かないよう工夫することがポイントです。

40代で家を買うメリット

40代も、家族構成やライフスタイルが固まっているので、理想の家を検討しやすい年代です。

老後を見据えた家づくりも検討しやすく、「住み替えやリフォームをしなくても住み続けられる家を建てられる」ことがメリットといえます。

また、一般的には収入の多い年代ですから、「頭金(自己資金)を準備しやすい」でしょう。

多めに用意できれば借入額を減らせ、返済期間を短く設定しても無理のない返済プランを立てられますし、返済期間が短くなれば金利負担を抑えられます。

ちなみに、頭金が多い人は金融機関からの信頼も得やすく、審査にも良い影響を与えるといわれます。

40代で家を買うデメリット

40代になると、35年ローンが利用できない人も出てきます。

多くの金融機関では、完済時の年齢を80歳未満としているため、「45歳以上の人は35年ローンが利用できません」。

もっとも、定年後も住宅ローンの返済が続くような計画は避けたいところです。

頭金を多めに用意したり、繰り上げ返済を利用したりと、早く完済できるよう工夫しましょう。

また、子どもが高校や大学に進学する家庭だと「教育費も多く必要」な年代です。老後の資金も考えたうえで、返済計画を入念に考える必要があります。

50代で家を買うメリット

最近は、50代で家を買う人が多くなっている印象があります。

子どもが就職したり独立したりする年代でしょうから「家計に余裕が生まれやすい」ことが、家を買う決め手になっているようです。

老後を見据えて、セカンドライフを満喫できる家を購入される方も少なくありません。

夫婦二人暮らしであれば、平屋やコンパクトな家など建築費を抑えられる家を検討される方もいらっしゃいます。

50代で家を買うデメリット

50代だと、「住宅ローンが利用できない」人も出てきます。

完済時の年齢は定年後になるでしょうから、安定した収入が年金のみという人だと審査に通りにくくなります。

また、団体信用生命保険に加入できず審査に通らないことも考えられます。

団体信用生命保険の加入は、多くの金融機関で必須条件としているため、健康上の理由で加入できなければ審査に通らず、住宅ローンが利用できません。

フラット35のように加入が任意の商品もありますが、万一のことを考えると加入した方が安心です。

病気やケガなどで予想外の出費も多い年代ですから、老後の資金を確保した上で頭金の額を検討し、借入額を減らせるよう調整しましょう。

家を買うときに考えたい間取りと資金面でのポイント

マイホームを検討するとき、間取りの考え方や資金的な考え方にも、年代によって異なる場合があります。

家を買う前には、以下の点も確認しておきましょう。

間取りの考え方

20代や30代の人だと、将来家族が増えて「部屋が足りなくなった」「家が手狭になった」ということが起きる可能性があります。

こうした事態に備えて、家族が増えても対応できる間取りや広さを検討することが大切です。

たとえば、子ども部屋は広めに確保し、人数が増えたら壁を容易に設置できる仕様にしておくなど、可変性のある間取りを検討しましょう。

40代や50代の場合、老後を見据えた間取りを検討したいところです。

車いす生活になっても不便にならないように、手すりやスロープを設置したり廊下を広めに確保したりといったバリアフリーを意識して間取りを考えましょう。

足腰が弱くなると階段の昇降が難しくなりますから、平面移動が基本の平屋の家にするのも一手です。

資金的な考え方

資金的には、「頭金(自己資金)の割合」は年代によって異なります。

一般的には、物件価格の1~2割くらい用意すると良いといわれますが、50代なら半分以上は用意しておきたいところです。

一方、20代の場合は自己資金で用意するのが難しい方もいらっしゃるでしょう。

その場合、親からの援助も検討したいポイントです。

頭金がなくても借り入れできる住宅ローンもありますが、通常の住宅ローンより金利が高いため返済額が増えますし、家計の負担が重くなる可能性があります。

親とも相談して、頭金の確保に努めましょう。

家を買う年齢に関するよくある質問

家を買ってはいけない年齢はある?

基本的には資金がある人なら、どの年代でも家を購入できますので、「買ってはいけない年齢」はありません。

ただし、住宅ローンを利用する場合は「未成年は利用できない」「借入時の年齢は70歳未満」などの年齢制限があるため、注意が必要です。

また、年齢を問わず就職・転職して1年未満の方は、勤続年数の審査基準で通らない可能性があります。

20代で頭金なしで家を買うことは可能?

「フルローン」という住宅ローンを利用すれば、頭金が0円でも家を買えます。

ただし、フルローンは一般的な住宅ローンよりも審査が厳しくなるため、20代だと年収や勤続年数などの点で審査に通らない可能性があります。

また、一般的な住宅ローンよりも金利が高いため、トータルの返済額が増えることも注意点です。

こうした点も含め、フルローンを利用するかどうかを判断しましょう。

まとめ

家を買うタイミングは年齢だけでなく、出産や子どもの進学といったライフイベントで決める方もいらっしゃいますし、収入が増えたことがきっかけで購入される方もいらっしゃいます。

いずれにしても「家が欲しいと思ったとき」が、ベストなタイミングです。

さまざまな観点から「今が買い時」と思い付いたら、具体的に検討されてはいかがでしょうか。

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