No.10

marushoが考えるBED TOWNとは

人物紹介:福田 学(写真右)
代表取締役

人物紹介:前畑 年史(写真左)
住宅事業部・部長 ディレクター

まず”marusho”を立ち上げたきっかけを教えてください

元々、弊社は土地の仕入れを行う会社でした。単に仕入れや販売をするだけでなく、それぞれのお客様のスタイルで色々な家が立ち並ぶ街並みをつくりたいと思ったことが、立ち上げのきっかけです。

当時、前畑くんは違う会社に所属していましたが、偶然弊社の土地でお客様の家を建ててくれていて。それが「俺、こんな家に住みたいな」と率直に思える家でした。当時は、まだ一緒にやろうとか何も考えていない状態でしたが、偶然が重なり、今に至ります。

5年くらい前ですね。今、marushoで展開しているような家に近いものがあったと思います。

お金をかければ、もちろん色々なことができます。ただ、普通の市場の価格で、そんなにお金を加えなくてもできたらいいなというのが始まりです。最初は規模も決して大きくはありませんでしたが、やりたいこと、目指す方向性は当初から全くブレていません。

はい。スタンスは今と一緒です。ただ、最初はネームバリューがなく、集客や販売に苦労した時期もありますね。

あったあった!最初の半年くらいはそうでしたね。

焦りましたが、社長がブレずにやっていこうと言ってくれたので、今に至ります。もし、そこで建物に対するこだわりを捨ててしまっていたら、今のmarushoはなかったかもしれません。

一番大きな我慢の時期でした。

それから少しずつ共感してくださる方、地主さん、住まい手さんが増え、今のmarushoの形ができてきましたね。

1戸目、なかなか反応がなかったときは、どんなお気持ちでしたか?

そりゃあもう…

(笑)

私は経営者側ですから、正直大丈夫かなと不安になりましたね。やっていることが、間違っているのかと自問自答したこともあります。このままだと潰れる、必死でやれと発破をかけました。

確か社員もまだ3人とか、少人数でやっていたころですね。

そうです。守山の事務所どころかコピー機さえもない状況で事務処理をして、資料を作成していました。コピーをとるために本社まで足を運んだこともありましたね。まさに「marushoって何?」という状態。ゼロから1個ずつ作り上げて来たので、乗り越えて来た強さはありますね。

家が好き。まちづくりが好き。社員全員の思いの集合体が、”marusho”の街。

なるほど。一本筋が通った”marusho”の姿勢の理由は、原点にあったのですね。次は、まちづくりについてお伺いしたいのですが、”marusho”の街は、どうやってつくられていくのでしょうか?

弊社には仕入れ部隊と建物部隊があります。建物は前畑くんが担当してくれていますが、仕入れとなれば、地道な営業や地主さんの紹介、地域の情報収集、相続の相談も必要です。それからいいまちづくり、いい街並みには、道路の入れ方も重要。田んぼの状態から、しっかり考えて、土地を仕上げることが第一歩です。

大津から野洲川、東海道本線の住環境が基本となっています。現在は、10区画や20区画の新規の分譲地が人気です。

街全体の統一感やコンセプティブな街並みを意識して、まちづくりができるのは、分譲地を持つ強みだと思います。外観は家が建ち、住み始めてからも、誰もが見てくれる場所ですよね。ただ、奇抜なものを目指しているわけではありません。デザインされたもの、かっこいいなと思ってもらえるような物を提供していきたいという気持ちは、常に持ち続けています。

社長とは、分譲地の付加価値を上げて「marushoの分譲地は違うな」と思ってもらえるようなブランドをつくりたいと、ずっと話していますね。

分譲地である以上、駅までの距離や人気の小学校区かどうかも重要です。その部分に関しましては弊社の開発事業部が自信を持ってセレクトしていますし、さらにもう一歩踏み込んだ形で付加価値をつけていけたらと考えています。

設計提案力に自信があるとお伺いしたのですが

そうですね。以前、地形が悪い4、5区画の分譲地があり、全部コンセプトモデルハウスを建てたことがあります。近くの分譲地よりも早く完売しましたね。

厳しい条件も、プラスに変える。これが設計提案力です。

そう言い切れるのは、社員全員が、建物やまちづくりが好きだからですね。販売だけが目的ではなく、どれだけいいものを建てようと思っているか。その思いに尽きると思います。

それから、土地力や展開力など、いろいろなものが力になって今の”marusho”ができたのではないでしょうか。

あと、少し厳しい言い方をすれば「できないと言わせない」という会社でもあります。できないという概念を持つ前に、まずはやってみろと。普通の会社が嫌がる場所にこそビジネスチャンスがあり、次に繋がると考えています。

変化を恐れず、常に新しい”marusho”を発信し続ける。

最後に未来に向けてのまちづくり、家づくりについて、お聞かせください。

今、郊外型の分譲地も少しずつ誕生しています。例えば、全区画に家庭菜園スペースがあるなど、土地とライフスタイルを関連付けたまちづくりにさらに挑戦していきたいですね。

今も、ライフスタイルを持ち、打ち出す形で街づくりを行なっているので、その部分に関してのスタイルは変わりません。今やっていることをブレずに続けて、広がりを持たせたいですね。

社員の中には他業種から来た人もいますし、全て建築畑を歩いてきた人間ばかりではありません。でも、仕事として向き合う以上プロとしての自覚を持ち、勉強を続けるという意識は高いです。その気持ちが、最終的に家づくり、まちづくりが好きだからという所に繋がるのではないでしょうか。

もちろん、自己満足にならないようにしながら。

そうですね。いいものをつくることが第一目標になってしまっては、本末転倒です。芸術作品ではないので、作品のようには思いたくありませんね。

家も、街もお客様のためのものです。お客様の想いをどう実現化するかという部分に対して、応えられるだけの力は常に蓄えておきたい。

それから、資産価値のある家づくりも大切にしたい点です。「いざ売る時にも、marushoの家は売りやすい」と言われるよう、10年、20年後を見据え、結果を出し続けていきたいですね。

それから、これから私も歳をとり、会社も成長し、世の中や住宅業界にも様々な変化が訪れると思います。そこで過去の結果にこだわらず、変化する勇気を持っておきたいですね。変化を恐れてしまっては、住宅業界としての進化はありません。挑戦ができなくなったときは、辞めるとき。それくらいの覚悟を持ち、marushoは結果を出し、挑戦し続けます。

おわりに

インタビューを通じて、まず感じたのはmarushoとして一本筋の通った、ブレのない姿勢です。真面目に、実直に、そして真剣に取り組む姿勢こそが、家全体、街全体に表れているのだと実感しました。
社員一人ひとりが、自分の役割をきっちりと果たし、様々な角度から、まちづくりに関わるからこそ生まれるmarushoらしさ。年々新たなチャレンジを続ける、marushoの今後に期待が膨らみます。
福田社長、前畑部長、ありがとうございました!

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