No.62

【注文住宅で失敗しない】打ち合わせの時に抑えておくべきポイント

注文住宅を建てるとき、もっとも重要な工程が施工会社との「打ち合わせ(プランニング)」です。

注文住宅の完成形は施主の頭の中にしかありませんから、そのイメージを具体的に施工会社へ伝え、相談を重ねながら設計プランを固めていく必要があります。

 

では、打ち合わせの場では何を伝え、何を決めなければいけないのでしょうか。

注意点を含めて、施工会社との打ち合わせのポイントをまとめました。

 

 

注文住宅の打ち合わせでは何を決める?

 

注文住宅は、間取りも設備もデザインも、すべて自由に決められます。

これを裏返すと、「施主が細かいところまで一つひとつ決めなければならない」ともいえるのです。

家づくりが初めての方なら、一つひとつを決めていくなかで迷いや疑問も生まれるでしょう。

そこで、専門家の意見を聞きながら判断していく場が、施工会社との打ち合わせです。

 

打ち合わせで決める内容を大きく分けると、次のような項目があります。

 

・予算の上限

・間取り・デザイン

・設備・資材

・外構工事

 

それぞれについて、詳しくみていきます。なお、決める内容は施工会社によって異なりますから、あらかじめ確認しておきましょう。

 

予算の上限

 

予算の上限額はあらかじめ決めておき、施工会社との最初の打ち合わせで必ず伝えましょう。

上限を明確に伝えないと、その後の打ち合わせで予算オーバーを招き、設計プランを大きく見直す手間が生じます。

 

よくあるのが、設備や建築資材を決めるときにワンランク上の商品に目移りしてしまい、グレードを上げた結果、予算オーバーに陥るというケース。

打ち合わせの場では、ヒートアップして冷静な判断ができなくなる方も少なくありません。

 

施工会社に予算の上限額を伝えていれば、「こだわりが小さいところなので、このランクでいきましょう」など、冷静に判断しながら提案してくれますから、予算オーバーを防ぎやすくなります。

 

間取り・デザイン

 

設計プランの基本ベースとなるのが、間取りとデザインです。

 

最初の打ち合わせでは、施主の家族構成やライフスタイル、嗜好やこだわりといった要望を施工会社が細かくヒアリングしていきます。

そのヒアリング内容を踏まえて、次回の打ち合わせで大まかなプランを提案されるのが一般的な流れです。

 

間取りとデザインを決める際には、あらかじめ家族で話し合って嗜好やこだわりをまとめておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。

できれば、「譲れないこだわり」「できれば取り入れたいもの」など、こだわりに優先順位をつけて施工会社と共有しましょう。

要望を最大限にかなえたプランの提案ができるほか、打ち合わせの場で決めなければならないことも決めやすくなります。

 

設備・資材

 

設備や建築資材は、実に多くのものを決める必要があります。

内装だけを見ても、キッチン設備やユニットバス、トイレ、洗面化粧台、床材、壁材、天井材、建具、窓、コンセントの位置、照明など。

さらに外装は、屋根材や外壁材、玄関ドア、インターホン、ポスト、玄関ポーチなど細かく上げるとキリがありません。

 

このなかで、「譲れないこだわり」をリストアップしておくと、打ち合わせの場で迷いが生じにくくなります。

こだわりの設備や資材は、カタログだけでなくショールームなどで実物を確認すれば、イメージしやすくなるでしょう。

 

外構工事

 

外構で決める内容には、玄関アプローチ、門扉、表札、フェンス、外灯(照明)、庭木、駐車場・駐輪場、水栓、太陽光発電システムなどがあります。

庭づくりにこだわりたい方は、植栽計画もあわせて打ち合わせをしましょう。

 

施工が始まってから決めること

 

ここまで、設計プランを固めるうえで決めなければならないことを解説してきましたが、プランが確定して施工が始まってからも打ち合わせが必要な場面があります。

 

工事中には、設計図面通りに施工が進んでいることを確認したり、壁紙やカーテンなどインテリアに関して細かい内容を決めたりするために、打ち合わせの場を設けることがあります。

また、天候などによりスケジュールが遅れた場合、今後の予定を確認するために打ち合わせをすることもあります。

 

さらに、引き渡し前後には支払いに関することやアフターメンテナンスの説明などで、打ち合わせをすることもあります。

 

これらの打ち合わせは施工会社によっても異なり、工事期間中はイレギュラーな事象がない限り打ち合わせをしないところもあります。

気になる方は、事前に確認しておきましょう。

 

 

打ち合わせの期間と回数について

 

施工会社との打ち合わせの回数は、平均するとプランニングの段階で5~10回、期間にして3~6ヵ月くらいが一般的です。

あくまでも平均的な回数であり、人によっては2~3回で設計プランが確定することもありますし、こだわりの強い方だと20回以上、1年以上におよぶケースもあります。

 

理想の家を実現するには、ある程度の打ち合わせの回数が必要です。

とはいえ、回数が多ければ理想のマイホームが建つというわけではなく、打ち合わせの中身(内容)が重要といえます。

 

最初にもお伝えしたように、打ち合わせとは、理想のマイホーム像を施工会社へ具体的に伝え、細かい点まで施主が決めながらプランを固める場です。

時には、頭を悩ませるような判断を迫られたり、施工会社と意見が食い違って話が前に進まなかったりすることもあるかもしれません。

 

それでも、一つひとつの課題をクリアしながら施工会社との信頼関係を深めていくことが、理想の家を建てるための重要なポイントといえます。

打ち合わせを通して施工会社とコミュニケーションを密に取りながら、納得のいくかたちになるまで打ち合わせを重ねましょう。

 

なお、工事が始まってからの打ち合わせは2~3回程度の施工会社が多いです。

 

 

注文住宅の打ち合わせで気をつけるポイント

 

施工会社と打ち合わせをする際には、覚えておきたい注意点がいくつかあります。

後にトラブルになるのを防ぐ上でも大切なことですので、以下の点を押さえて打ち合わせに臨みましょう。

 

イメージを明確に伝えること

 

最初の打ち合わせでは、自分たちの要望を施工会社に伝える必要があります。

あらかじめ家族で話し合った内容をメモにまとめておくことも大切ですが、施工会社に理解してもらえるよう、画像や資料を用意しておくとイメージを共有しやすくなります。

 

たとえば、住宅情報の雑誌やホームページなどから理想に近い外観デザインやインテリアの画像を用意したり、設備や建築資材が決まっている場合はそのカタログを用意したりと、正確に伝わるような工夫をしながらイメージを共有していきましょう。

 

打ち合わせ内容をメモに取る

 

打ち合わせの際には、必ずメモを取るようにしましょう。

打ち合わせを重ねるうちに、決めなければならないことが非常に多くなっていきます。

それを忘れないように記録することと、互いの記憶違いから「言った・言わない」のトラブルを防ぐ意味でも、メモをしっかり取ることが大切です。

 

設備や資材の色を決める際には、カラーを示す品番までメモをしたり、スマートフォンで撮影したりしておくと、記憶違いによるトラブルを避けられます。

どのような形でも良いので、必ず打ち合わせの記録を取っておきましょう。

 

疑問点は早い段階で解決させる

 

打ち合わせを進めていくうちに、疑問点や不安に思うことが生じるときもあるでしょう。

それを放置して進めると、家が完成してから思わぬ後悔をすることがあるかもしれません。

また、施工が始まってから仕様の変更が生じると、追加料金が発生するケースもあります。

 

打ち合わせ中に疑問点や不安に感じることがあったら、その場で必ず解決させるようにしましょう。

契約書や見積書の内容はもちろん、会話中のちょっとした相違でも都度確認することが大切です。

その日に解決できないことがあれば、次回までに回答をもらえるよう約束しましょう。

 

その日のゴールを決める

 

打ち合わせを始めるときに、今日決めなければならないことを確認するのも大切なポイントです。

今回の打ち合わせで、「必ず決めなければいけないこと」といったゴールを明確にすることで、より充実した内容の打ち合わせを効率的に進められるようになります。

 

打ち合わせの回数や期間が長くなる一因として、決めるべきことを後回しにしているケースがよく見られます。

これでは、いくら打ち合わせの回数を重ねても何も決まらず、時間の無駄です。

1回1回のゴールを明確にすれば、全体のスケジュールも順調に進められ、引っ越しのタイミングが遅れるといったことも防げます。

 

ある程度の妥協を受け入れることも大切

 

自由設計の注文住宅とはいえ、構造上の問題や法律・条例による制約などから、すべての要望を実現できないこともあります。

実現できない理由には、予算やスケジュールといった施主都合のこともあるでしょう。

施工会社は可能な限り実現に向けて取り組んでくれますが、どうしても無理な場合は妥協することも大切です。

 

施工会社に伝える要望に優先順位をつけておくと、最優先の譲れない条件をベースに妥協点を最小限に抑えたプランを提案してくれるかもしれません。

不可能なことにこだわるより、プロの目線でみた住みやすい家を建てることに耳を傾けることも大切です。

 

 

まとめ

 

施工会社との打ち合わせで、もっとも大切なことは「自分たちが納得しているか」という点です。

納得をせずに進めると、後に大きな修正が必要になって余計なコストがかかったり、完成後に理想とかけ離れた家になったりと、後悔のもとになります。

疑問点や不明点があれば、その場で質問して解決させることが大切です。

 

特に、打ち合わせの最初のころに認識の違いがあると、後で修正するのが難しくなることがあります。

画像や資料を用いて施工会社に正確に伝わるよう工夫しながら、互いに信頼関係を深めることが理想の家に近づくためのポイントです。

 

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