いくらでどんな家が建てられる?注文住宅の予算と家の特徴を紹介
自分たちの住みやすさや理想の家を実現できるのが注文住宅。予算面でも、ある程度自由に設定できるという特徴があり、満足度の高い家を実現することができます。
納得のいくマイホームを手に入れたい方に選ばれている注文住宅、ライフスタイルや家族構成に合わせた自由な間取り、建材や設備などを選ぶことも思いのままですが、それだけに気になるのが価格ですよね。そこで今回は、注文住宅にかかる費用の内訳、また価格帯に合わせて建てられる家の目安をご紹介します。
注文住宅を建てるために必要な費用の内訳は?
土地取得費用
注文住宅を建てる時、予算の多くを占めるのが「土地取得費用」です。地域にもよりますが、都心で土地購入する場合は特に高額になることを覚悟しておく必要があります。土地を購入する際に必要な費用は以下のとおりです。
・土地購入代金
・土地購入諸費用
手付金は土地価格の5~10%、購入物件の残代金、その他諸費用として印紙税や仲介手数料なども必要になります。古家付きの場合は解体費用がプラスされたり、住宅ローン手続きなどの状況によっては費用総額の増減が出ることも。
既に所有している土地に注文住宅を建てる場合は、この土地取得費用は不要になります。ただ、もしも地盤が弱い土地であったり整備がされていない土地の場合は、別途土地改良費用が必要になることもあります。
土地・環境選びは情報収集をしっかりとして臨みたいもの。国土交通省ハザードマップポータルサイトなどを活用し、災害関連の土地情報や立地の地盤などをよくチェックしておきましょう。
ハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/
建築費用
家づくりのなかでも大きな予算を占めるのが建築費用。こだわりを詰め込めば詰め込むほど高額になることもあります。建築費用には、以下のような工事が含まれています。
・基礎工事や外装工事
・内装仕上げや住宅機器設備工事
・屋外給排水工事
建築費用の具体的な内訳例はこちらです。
・工事契約時に工事契約金、建築確認申請費
・着工時に着工金・地鎮祭費用
・上棟時に中間金・上棟式費用など
一般的にこれらの費用は、大手ハウスメーカー→中小建築会社→街の工務店の順に費用が抑えられる傾向に。デザイン性の高い住宅を望むなら設計事務所へ依頼するのがおすすめですが、設計料がかかるなど高額になることもあります。どこに依頼するかという選択が、予算にも大きく反映されます。
諸経費
このほかにも、引き渡しまでには以下のような購入諸費用が必要になります。
・ローン借入費用(事務手数料・保証料・火災保険料など)
・税金などの清算金
・登記費用や火災保険料、引っ越し代など
なお、不動産登記手続きにあたり次のような費用がかかります。
(既に土地を所有している場合は、建物分のみ必要)
・登録免許税
・司法書士報酬
・その他交通費や登記事項証明書取得費用など実費
注文住宅を建てるためには、これらの費用をふまえ予算組みしなければなりません。借入金と自己資金の合計が実際に「払える額」。借りられる上限もしっかりと見極め、割り出した予算内に合計金額がおさまるよう現実的な金額を見定める必要があります。
【予算別】建てられる家の特徴は?
それでは、予算別に建てることができる家の特徴を見ていきましょう。
1,000万円台の場合
1,000万円の家は、予算としてはかなり低く抑えることになるため、「できる限り無駄な部分を省き建てる」というイメージになります。ポイントは以下のとおりです。
・建物の形状は、真上から眺めて長方形や正方形になるような単純なもの
・屋根形状は、シンプルかつモダンな片流れ(かたながれ)タイプ
・住宅設備は、必要最低限の機能のみ搭載の製品を使う
・内装は、ビニールクロスなど極力コストが抑えられるものを使う
・工事の依頼先は、街の工務店やローコスト住宅を得意とする会社へ。ハウスメーカーによっては、標準仕様の設備や内装材などを大量仕入れしてコストを下げるなどの工夫によって低価格で請け負うこともあります。
2,000万円台の場合
2,000万円台は、安全で快適な住宅を建てるには十分な予算です。凝った住まいづくりは難しいものの、予算配分を工夫すれば理想を多く実現できます。大切なのは、「どこにどのくらいお金をかけるか」を明確にすること。1,000万円の家に比べると以下のようなことができるようになります。
・量産品だけでなく部分的にこだわりの素材を使えることも
・バルコニーや窓の数を増やすことも可能
・内装の価格を抑えて、その分浴室機能を充実させるなど一部グレードを上げることが可能
・工事の依頼先は、街の工務店や中小企業の建築会社など
3,000万円台の場合
3000万円の予算があれば、概ね希望に近い家が建てられるでしょう。
敷地を有効活用した特殊な形状の家をつくることも可能になってきます。またある程度であれば塀や柵を整えるなど外構にこだわることもでき、総合的に満足度の高い家になるでしょう。3000万円の家では、例えば以下のようなことができるようになります。
・間取りや建物・屋根形状・小屋裏収納をつけるなどの自由度が上がる
・内装には、安価なビニールクロスだけでなく漆喰などこだわりの素材を取り入れることも可能
・LDKの床に無垢材を使うなど、居室の床材にもこだわることができる
・床暖房の導入など、設備を充実させることも可能
・全てにお金をかけることはできなくても、譲れない部分にはしっかりと予算を割り当てることができる
・工事の依頼先は、大手ハウスメーカーを選ぶことも可能。クオリティの高い注文住宅も視野に入れて検討できる
自分に合う購入費用を見定めよう
ここまでご紹介してきたように、予算によって注文住宅の満足度やクオリティは大きく変わってきます。家づくりのコストを抑えて、その分家具やファブリックなどインテリア雑貨にこだわるという方法、注文住宅ではなく建売住宅や中古住宅+リノベーションといった選択肢もあるでしょう。
何を優先したいのか、重視するポイントによって建築費に対する予算の割り振りが変わってくるため、まずは家族で理想のライフスタイルや家をしっかりと話し合うことが大切です。
例えば、駅に近いなど立地優先の場合は、土地購入に予算が多くなるため建築費用は抑えめに設定する必要が出てきます。ただ注文住宅にこだわる方は、「希望に合った理想の家」をめざす方が多いのではないでしょうか。
その場合、立地は妥協してでも土地購入費を抑え建築費の予算をしっかりと確保する必要があります。
このように理想の暮らしをリアルに思い描くことは、自分に合う購入費用を見定めるヒントになります。
注文住宅の予算決めは「理想の暮らし」を話し合うことから
注文住宅は、思い描く家をある程度自由につくれるメリットがあります。その一方で、その自由度の高さからどこにお金をかけるかに悩んでしまうことも…どのような家が家族にとって暮らしやすいのか、居心地のよい場所になるのかをしっかりと家族で話し合い、優先順位を決めることが理想の家づくりへの近道です。ぜひ、注文住宅の予算とその特徴をふまえて検討してみてはいかがでしょうか。
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